不都合な真実

不都合な真実」を観てきた。
半分以上は、「アル・ゴア先生によるおもしろくてわかりやすい地球温暖化講義」だった。それプラス、アル・ゴアのモノローグ&ドキュメンタリー。
内容的には、ゴア自身がPRのために来日したときにTV番組などでレクチャーしていたことと同じなので驚きは少なかったが、これだけわかりやすくて楽しめる授業があったら学生たちの熱の入り方が違うだろうと、とにかくそこに感心しつつ観た。彼のレクチャーは、軽いジョークをからめたりして、人の注意の引きつけ方が実に上手いのだ。さすが、1000回以上講義しているというだけある。内容もためになるしおもしろい。
もちろん、見れば見るほど身の毛のよだつような現在の状況であり、地球の環境と未来について考えずにはいられないのだけれど。
各高校はこのDVDを購入して、できれば理科の科目選択決定前の1年生時点で学生に見せるべきだね。環境について考えさせるためにも、それを科学と結びつけて考える論理的な考え方を教えるためにも、そしておもしろい授業とはこういうものだと実感させるためにも。たぶんゴアのドキュメンタリー部分を飛ばせば、授業時間の範囲内におさまるだろう。それでも十分観る価値はある。


昨日観た「ボビー」とはもちろん全く内容の異なる映画だが、この2作品は、人の力と民主主義を信じているという点で共通している。そこが、両作品とも非常にアメリカらしい。
環境問題も、その解決の手段として「政治」を挙げるゴアの主張は、もちろん政治家らしいし、それ以前にとてもアメリカらしいものだと思う。これはアメリカでの講義の模様を撮影したものだから、当然対象となる観客はアメリカ人なわけだが、むしろ、(そういう考え方を少し異質なものとして見てしまう)日本人にこそこういう考え方が必要なのかも。自分から有効な行動を起こすとはそういうことだし、彼の講義によれば今はそれが必要とされているのだから。


さて、明日の英会話教室のために、宿題の"alternative fuels"についてのjournalを書かねば・・・。(偶然だが、テキストの今やってる部分のテーマが交通渋滞と大気汚染の問題について、なのだ*1

*1:といっても全然難しいものじゃなくて、世間話のきっかけになればいい程度のレベルなのだけど