コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツ」を観てきた。
8月はいろいろあったりして結局一度も映画館に行けなかったので(見逃した映画がたくさんある・・・)、久しぶりの劇場で観る映画だ。
ジム・ジャームッシュ監督によるモノクロ・オムニバス・ムービー。
これが、おもしろい!
登場する二人や三人の、気まずい会話とその間合いが絶妙。めちゃ寒い空間になってるのもあるけど、それがまたおかしかったりして。いくらおもしろくてもあまり引き延ばされるとちょっとね、と思っていると、丁度いいところで終わるのがまた心憎い。ショートムービーのいいところだ。
映画に必ず出てくるのが、コーヒーとタバコとテーブル、そしてチェッカー柄。テーブルの柄だったり、カップの柄だったり、壁紙の模様だったり。チェッカー柄ってモノクロの画面に映えるんだな。これがあるだけで、画面がひきしまってスタイリッシュに見えている。
ときおり、上からテーブルを捉えただけのショットが入るんだが、チェッカー柄のテーブルの上にコーヒーカップと灰皿がある、ただそれだけがすごく絵になるしかっこいいのだ。


観ながら思ったんだけど、これと「スモーク」と、あと何かもう一本くらい(何がいいだろう)を「喫煙映画祭」とかなんとか銘打って上映したら、きっと休憩時間はロビーでスパスパ吸う人たちの煙が充満してすごいことになりそうだ。