真夜中の弥次さん喜多さん

真夜中の弥次さん喜多さん

真夜中の弥次さん喜多さん」を観てきた。
面白かったけど、微妙だ。
私にとってのこの映画の面白さというのはキルビル1を観たときのそれに結構近いのだけど*1、映画としてはやじきたはキルビルほど洗練されていないんだよね。クドカンのことだからわざとそうしているのだろうし、あのそのまんま出している感じがクドカンらしいのだとは思うが、時々そこに居心地の悪さを感じてしまった。
だから、面白かったけど、完全にはまるまではいかなかったのが残念。
でもあの感じは嫌いじゃないし、続きがあるならもっと見てみたい。その意味ではTVドラマの方がフォーマットとしてはよかったかもしれない。地上波で放送するのは無理っぽいけど。(笑)
カウンターでチケットを買うとき、映画の内容をよく知らずに来たようなおばさんがやじきたのチケットを買っていたので、上映中、あのおばさんは平気で観ているんだろうかと、他人事ながら気になって仕方なかった。(^^;
出演者は皆、それぞれの役割を確実にこなしている。主役の七之助と長瀬もキャラのはまり具合がとてもよかった。特に七之助のちょっと危なそうなビジュアルと演技は最高。いかにもしりあがり寿のキャラクターが抜け出てきたみたい(これの原作は読んだことないけど)。長瀬の演技は虎児と変わらなかったが。(笑) 七之助勘三郎との親子共演もしている。あの役で親子共演しちゃう勘三郎もすごいわ。
音楽はZAZEN BOYSが担当。クレジットを見たら向井やアヒトイナザワも出演していたらしいが、気づかなかった。まあ、向井はともかく、アヒトの顔は覚えてもいないので見てもわからなかっただろうけど。

*1:大ネタ小ネタの引用の多さも含めて