アカデミー賞授賞式 総集編

わかっていたことではあるけれど、やはりいろいろと微妙な授賞式だった。
クリス・ロックの司会も(ぎこちなかった。ブッシュとGAPの喩えには笑っちゃったけど)、候補者を壇上に並べるのも(時間節約のためとはいえ、他の候補者が気の毒)、そして歌曲賞パフォーマンスも・・・。
そう。何度も書くけど、歌はオリジナルの歌手に歌わせて欲しかった。
ビヨンセ出過ぎ! コーラスは少年達だけでいいから。それにエミー・ロッサムがいるんだから彼女に歌わせればいいじゃないの。今回の総集編ではカットされていたけれど、彼女は「ポーラー・エクスプレス」のジョシュ・グローバンともデュエットしている。しかし、どれも彼女が歌う必然性がない。
そして、以前ここで話題にしたアントニオ・バンデラスサンタナのパフォーマンスは、予想以上に酷かった。バンデラスも上手とは言えない歌唱力だったが(「エビータ」では上手いと思ったもんだけど)、それ以上にサンタナエレキギターの音が曲の叙情性を台なしにしていた。誰だよ、こんな組み合わせを考えたの。
歌曲賞受賞の時、低いマイクに腰を屈めながら口を近づけて歌うホルヘ・ドレクスレールが気の毒だった。
アカデミー賞は、映画製作に関わった人たちのための賞のはず。だからスタッフたちもそれぞれ平等に授賞される。それがいいのに、歌手は映画界の人間ではないからと軽んじられる風潮は残念でならない。作品の一部である主題歌を歌った歌手達も他のスタッフと同じように敬意を示されてしかるべきだと思う。
ま、賞そのものは作曲&作詞者に送られるんだけどね。
関係ないけど、チャン・ツィイーは英語発音ではジィージィー・イェンになるんだな。実際にはチャン・ツーイーくらいが正しいんだったか。