機動警察パトレイバー THE MOVIE

アニメ夜話前にギリギリで鑑賞。ああそういえばこんな話だっけ、と、見ているうちに思い出してきた。
それなりに楽しんだんだけどね、でもやはり、ファンにひよったつくりという感想は変わらず。
第二小隊を活躍させるために話にいろいろと無理が出ている。特に、キャラを動かすのに時間をとられてか、事件解明への展開が都合良く進みすぎる。根拠の付け方もちょっと弱いな。これなど、本当は押井監督は松井刑事パートにもっと時間をかけたかったのではないか。
それと関連したことだけど、レイバーが動くシーンになるとこれ見よがしに戦闘のテーマっぽい音楽が流れるのがまた、その手のロボット戦闘シーン萌えなファン向けという感じがして安っぽく感じる。川井憲二の音楽はどれもおおむねいいとは思うけれど、1については今聴くとちょっと古い部分もあるね。このレイバーシーンしかり。
ただ、目の付け所、事件の起こし方は面白い。それに今見ると、この時期に再開発というテーマで作ったのはまさにベストタイミング、そして当時からしたらかなり先見の明があったことだろう。この映画でも、古い街がどんどん壊されていく東京のイメージは好きだ。
あと、冒頭でキャラに物語世界の説明をしっかりさせてしまうところはさすが伊藤和典。(笑) イノセンスも彼が脚本だったらもっと当たりの優しい話になってたんだろうな。