ドーン・オブ・ザ・デッド*1

DAWN OF THE DEAD

ホラーは苦手。というか、そもそも苦手だという意識があるので見ないからよくわからない。オリジナルのゾンビももちろん見たことがない。
そんな私がこの映画を見る気になったのは、傑作だという話だし、あまり怖くなかったという感想も見かけていたから、それならここで見ておかないと損だろうという勘定があって・・・。
確かに、傑作と言っていいかもしれない(ホラーはわからないんだけども)。構成、キャラの関係とドラマの作り方、構図等々、とてもうまい。あの終わらせ方もいい! 
でも、やはり自分はだめだったのよ・・・。あのゾンビ映像が。怖いというのともちょっと違うんだが、さっきまで生きていた人間がグロいゾンビ・スタイルで襲いかかってくるという映像が生理的に受けつけない。だから前半は、冒頭の娘と旦那が襲ってくるところからいやなドキドキが収まらなくて、このまま見通すことができるんだろうか、途中で吐いたりして、、、なんて思いが頭の中でグルグルしていた。ホラーを見に来たくせに何寝ぼけたこと言ってんだと思われるかもしれないが。
幸い、中盤には怖さを緩和するように笑いがあったし、後半は「ゾンビが集団で襲ってくる→逃げる→銃でゾンビの頭を吹っ飛ばす」の繰り返しとドラマが主になっていたので、それ以上「やな感じ」を体験せずにすんだのだけど。後半はみんな上手にゾンビの頭に銃を命中させてきれいに頭を吹っ飛ばすので、もっとやれやれーという気になってくるから不思議。(笑)
おもしろかったかおもしろくなかったかの二択なら、おもしろかった方に入るんだけど、やっぱり、あの生理的にやな感じはできればちょっとでも体験はしたくなかったなあ。今回、自分は心底ホラーに向いてないのだということを実感した次第。