モロ・ノ・ブラジル

MORO NO BRASIL

「モロ・ノ・ブラジル」を観てきた。
ミカ・カウリスマキ監督がサンバのルーツをたどってインディオの村からリオ・デジャネイロまで4000kmを移動する、ロードムービー音楽ドキュメンタリー。
去年の山形ドキュメンタリー映画祭の招待作として上映されたときに観ているので今回で二度目なのだが、やはりおもしろい。
居住地域と人種、貧困の問題、そして音楽との関わりなど、映画が進むに従って社会的な構造の問題もさりげなく浮き彫りにされていくところが素晴らしい。前回見たときは特にその点に感銘を受けたのだが、ストーリーを知っていたからだろうか、今回はもっとシンプルに、音楽と映像の素晴らしさそのものにとりわけ感動した。
多彩なリズムと音楽、それに併せて踊るダンスの素晴らしさ(皆さすがに本当にうまい!)、肉体の躍動感、そして人々の力強くいきいきとした顔。野性的で開放感があって、何かに縛られてない音楽って素晴らしい! 気がつくと映画の中の音楽にどっぷりと浸っていた。
サントラには映画の中のどの曲が入ってるんだろう。映画では途中で切れている曲もフルで聞くことができるのかな。この雰囲気を音でまた味わうことができるなら、サントラもいいな。