CD屋さんで

所用で仙台に行ってきたのだが、1時間ほど時間が空いたので時間つぶしに新星堂に行ったところ、ずっと聞きたいと思っていたCDがちょうど試聴機に入っていたので、試聴後、Pete YornとDamien RiceとAmos Leeのアルバムを購入。今年初CD購入は、SSW3本立てで。


それをレジに持っていったときのこと。
対応した店員さんが3枚のCDを見て、「なかなかいい感じのセレクトですねぇ」と話しかけてきた。
レジでそんなふうに話しかけられたのは初めてだったので、「ちょうど欲しいと思ってたCDが試聴機に入っていたので・・・」」と答えたら、かなり興味ありげに「どれですか？」と聞き返してくる。「3枚全てです」と答えたら、店員さんすごく嬉しげ。「僕も3枚全て持ってるんですよ！」なんて言って。
実は新星堂のロック＆ポップス売場には、私が秘かに気に入っている試聴機がある。SSWやジャムバンドなどばかりを入れている試聴機で、他の店や雑誌ではまず見かけない、私もここで初めて名前を見るような地味なSSWがよく紹介されているのだ。今回のCD3枚もその試聴機に入っていた（左の列縦4枚のうちの上から3枚だった）ものなのだが、この試聴機にしてはかなりメジャーな方だろう*1。新星堂のロック＆ポップス売場はほとんど親父のロック趣味に照準を絞ったような古くさいつくりなのだが、そんな売場に私が来るのはこの試聴機があるからに他ならない。
このときは聞かなかったけど、たぶん、あの試聴機のセレクトをしているのがこの店員さんだったんだろう。
せっかくなので「去年の私の一推しはJoshua Radinなんですよ」と言ってみたら、店員さん、「マジっすか！」と言っていきなりカウンターを出て売場に行き、Joshua Radinのアルバムを持って戻ってきた。そんな行動をとる店員さんは初めてだったので、笑いつつ「それですそれです」なんて言ったりして。「ネットで直接買ったから、ライブ音源入りのCD-Rや彼のサインもついてたんですよ」と言ったらかなり驚いていたようだった。
そりゃね、Joshua Radinは（上で私が選んだ3人と比べても全然）日本じゃ認知されてない＆たぶん全くと言っていいほど売れてないから・・・。店員さん、自分以外にも聞いている人がいると知って驚いたのかもしれない*2。「あれはいいですよねぇ、大好きです」と言ったら大いに同意された。
帰り際に、その店員さんに「シンガーソングライター系で聞きたいことがあったらいつでも言ってください！」と、名刺まで渡されてしまった。（笑）
CD屋さんでこんな対応をされたのは初めて。おもしろかったけど、同時に嬉しかったなあ。あんな純粋にこの音楽が好きだという気持ちで働いている店員さんが新星堂にいたんだな。で、あの試聴機は（たぶん）そういう気持ちに支えられていて、その気持ちは客である私にも伝わるものなのだ。

Nightcrawler

9

Supply & Demand

今これを書きながら、買ってきたPete Yornの3rdを聞いているのだけど、いいねえ。適度にキャッチーで、ピコピコアレンジがあったりとほどよくオルタナ風味で、でも彼独特のメロウさとやさぐれ具合があって。
彼の1stが大好きで、でも2ndは試聴してもどうも気に入らなくて買ってなかったんだが、3rdで戻った感じ。

*1:ちなみに、その列の一番下はダンカン・シーク。これもこの試聴機にしてはメジャーですな。

*2:本当にそういうレベルの認知度