素朴な疑問

国旗ってそれに対して敬意を表すことが自明とされるものなのだろうか。
私は、国家とは政治的・時には便宜上の文化的機能を担うための制度的な枠組み*1、もしくは、自分の属するところの上位概念という、それだけのものだと思っている*2。つまり、「国家」について敬うべきものという意識はもっていないので、その象徴となる旗に対して「敬意」を強要されることにどうも違和感をもってしまう。それは別に、国が嫌いであるとか国旗が嫌いであるとかいうことを意味するわけでは全くないのだが。
「国家とは何か」という部分に対する思考・議論をすっとばした状態で敬意がうんぬんなどと言うのは、ずいぶんと乱暴な物言いだと思う。戦前の不敬罪みたい、といったら言い過ぎだろうか。
小泉さんの国家に対する認識を聞いてみたいものだと思う。

*1:「国民」がある種の機能を預けている存在

*2:実際の法学や政治学的なことは知らないけど(^^;