ボーリング・フォー・コロンバイン

この映画は、切れ目なくつなぎ合わされた恣意的な編集を換算に入れても(カナダの部分なんて、かなりずるい作りだ)、前半はおもしろいんだが、やはり中盤過ぎた辺りからがいただけないんだよなあ。やっていることは出来の悪い電波少年だし、悪意をにじませている分たちが悪い。それまでの構成からすればつながりが雑で、正直、映画を盛り上げるための苦し紛れにも見えなくない。
ただ、ムーアのやった者勝ちの方法論にはある種の爽快さがあるのは事実で。だから、全体的にはおもしろい映画だと思う。プロパガンダだけれども。