母校が・・・

今日から国立大学の二次試験前期日程が始まったが、時を同じうして新聞では地元の公立高校の入試倍率が発表された。
見てビックリ。
私の母校が定員割れしていた。0.93倍・・・・、って何?これは。
少子化が叫ばれて久しいが、まさかこんな日が来ようとは。これでも「一応」進学校(トップとは言えないけれど)なのよ。
地方にはありがちだが、うちの地元も公立校が進学校になっていて、しかも人口が少ない分学校数も多くはないから、公立校の中で厳然たる上下のレベル分けができている。だから、受験生にとっては自分の成績に応じた一発勝負の学校選択であり、それを考えると、定員割れをするのが他の(母校より)上の学校や下の学校*1でもおかしくはなく、今回は「たまたま」うちの母校だったという考え方もある。
しかしながら、そういう周辺の学校はみなちゃんと1.何倍かにはなってるんだよ。母校だけ極端に低い。もしかしたら、今の母校に受験生から避けられるような何かがあるのだろうか。
実際問題、大変だと思うんだよなあ。定員割れということは、試験してもしなくても全員入って来ちゃうということだろう? もちろんそれなりの学力の子が受けに来るのだろうが、それにしてもそんなことで学校の質が保てるのだろうか。うちの学校はわりと厳しいスケジュールを組んでいる*2割に部活動も奨励しているから、まじめに学校生活を送ろうとすれば結構忙しいし大変だ。それでも特に不満もなく授業が成り立っていたのは、それをこなせるだけの子達が入って来ていたからだ、と思う。学力的にももちろんそうだけど、加えて精神的にもね。そしてそれにはたぶん、試験を通ってこの学校に入ったのだという自負が大きく関与していると思うのだ。しかし全入となったとき、そのままでやっていけるのだろうか。
なんて、既にあのころの「そのまま」ではない可能性もあるけれど。
大学全入時代なんて言われているが、自分の(大学の)母校が全入になることはたぶんこれから先もないので、どこか遠い問題(学校経営の出来ないダメ私立の陥る結果だ、くらいに)のように思っていた。しかしまさかこんなところで「全入」の衝撃を感じようとは。
うちの高校はOGが結構うるさいらしくて、現役の頃はそういう話を聞くと、うるさいおばさんたちがついていて面倒だななんて思っていたのだが、今になってみると私も(とっくに卒業したくせに母校のことを憂慮する)十分うるさいOGおばさんなのだった。(苦笑)

*1:こういう表現は傲慢かもしれないけど・・・

*2:といってもまあ地方レベルであって、無論全国の難関校とは比べるべくもないのだが