クラムボンLIVE

と、長〜い前フリのあとで、肝心のクラムボンのライブについて。
すっごくよかった! なんて言葉では言い表せないくらい、至福の時を過ごさせてもらいました。
ここのところもうずっと彼らのCDを買っていなかったし、ライブを見るのもすごく久しぶり*1。今回のライブでも半分くらいは知らない曲だったのだが、そんなことは全然関係なかったね。
とにかく楽しかった。踊れたし、ライブパフォーマンスと音世界のすごさに圧倒されたし、今自分は音楽を聴いている、という喜びが体の底からわき上がってきた。やはり人生には音楽が必要だ!*2
大介君のドラムも郁子ちゃんの歌もキーボードももちろんよかったけど、特にミトのベースはすごかった。あんなベースなかなか聞けないし、体の芯に響いてくる感じ。最高だよ>ミト
聴いてみて思ったけど、最近の音楽性はよりジャズ要素の強いフリーキーな方へいっているんだな。文字ベースの情報から、最近の彼らはなんだか難しい方向へいっているらしいと勝手に思い込んでいたのだが、実際には全然そんなことはなかった。彼らのもつポップ性は失わず、しかももっと自由でかっこよくなっているみたいだ。
ただそんな中でも、"はなればなれ"、"雲ゆき"、"ドギーマギー"など、初期のキラキラしたポップスをやってくれたのはうれしかった。MCで言っていたけど、彼らはデビューして7年くらいになるそうだ。そうか、もうそんな前になるのか。自分ではそんなに昔という意識はないのだけど、会場に来ている学生たちはまだ中学生になるかならないかくらいだろうか。当時はもしかしたらクラムボンなんて知らなかったかもしれない客達がきてるんだなと思ったら、一気に年寄り感が。(^^;
ライブは1時間経ったとこで一旦終わり、その後客の熱心なアンコール*3に応えるという形で再登場。そして2曲演奏。結局約1時間半ほどで全部が終わった。もっともっと聴きたかったけど、学祭でこのくらいやってくれたら十分なんだろうなあ。


今回意外だったのが、会場である川内記念講堂の音の良さ。中規模ながら二階席もあるしっかりしたホールなので、天井が高く、音の抜けも響きも他とは違っていた。
私がいたのは前から二列目という好位置。しかしこれが普通のライブハウスなら、場所が前の方だとステージが見えやすい替わりに音がよくないというジレンマを抱えてしまうのだが、今回はそういう音に対するストレスが不思議なくらい全くなかったのだ。*4
クラムボンのメンバー達も口々に会場の良さを誉めていた。普段やるライブハウスとは違うこういう場でライブをするのはいいものだ。古い会場は作りがしっかりしているからいい。だから皆さんもっとここを使ってあげて下さい。(笑) ツアーでもここを使いたいくらい。この奥の方にスタインウェイのピアノがあったんだけど(知らなかった!)、あれ弾いてみたいね。なんて。
ツアーで使ってくれるのなら是非! できることならまたここでライブを見たいよ。
でも現実問題として可能かどうかわからないので、こんな会場で彼らのライブを見られるのは仙台ではこれっきりかもしれない。貴重な体験ができてよかった。
呼んでくれた学祭委員会よありがとう。

*1:ARABAKI後夜祭で郁子嬢と高野寛とのダブルライブを見たけど、あれはクラムボンではなかったから。

*2:>しばらく前の自分の書き込みに対して。

*3:こういう時の拍手って結構惰性でやってたりするものなんだが、このときは時間が経っても拍手の音が少なくなることがなく、みんな本気で手を叩いているようだった。だって本当に楽しくて、それが終わるなんて信じられなかったんだから。

*4:今までにも何度かここでライブを見ているんだが、今回初めて気がついた。音響が音楽性に深く関わっているクラムボンのライブだからこそだろうか。