映画祭と自治体

トラックバックをもらったお返しというわけでもないけど、hammer69_85さんの書いてる
http://blog.goo.ne.jp/hammer69_85/e/1d17dbd090ce5e6995992e59f638c4d1
に深くうなずいている。


今そういう話は聞かないけれど、山形だって、今年は市からの助成金が大幅に削られていたはずだ(このことは新聞の全国版にも載っていたニュース)。財政難の中で、実入りの少ない「文化事業」である映画祭が真っ先に削られてしまうことにはむなしさを感じる(山形市の「文化事業」については、某城跡公園の整備事業に関して怒りを禁じ得ないのだが、ここでは関係ない話っすね)。前回からの減少分を今回どのように埋め合わせたのかは知らないが、資金問題は映画祭の存続を左右する問題でもある。ここでもし、この度のなみおかと同じような事態に直面したら、かなり難しい選択を迫られることになるだろう。
あと、個人的にはこの問題が自治体の合併という、今現在全国各地で行われている大事業に付随して起こっていることが気になる。行政機能も吸収合併という形にされているとき、以前の自治体どうしの意見のすりあわせがどの程度できていたのか。小規模の町村は吸収する大自治体の決定に従うということは暗黙の了解だったりするんだろうか。名前と行政領域の変更ということだけからは見えてこない、なかなか表に出づらい問題だと思う。
今回のなみおかのことは、映画関係者の間ではかなり話題となっているはずだが(私も確かどこかのブログで知った)、果たして行政関係者でこのことを知っている人がどれだけいるのだろう。


ちなみに、hammer69_85さんが紹介している「クレイドル・ウィル・ロック」は私もお勧め。
ここで感想も書いてるけど(今読み直すと過去形で「〜た」ばかりの駄文だが*1)、お上からの弾圧に屈しない人々とその周辺の人々を描いた群衆劇で、政治や芸術云々抜きにしてもとても面白い作品だ。

*1:私の書く文章なんてどれも駄文だが