メランコリア 三つの部屋 (フィンランド、ドイツ、デンマーク、スウェーデン/2004/ピルヨ・ホンカサロ)

チェチェン人によるモスクワの劇場占拠事件が起きた当時の話。
ロシアの士官学校では幼い少年達が軍事教練にあけくれていた(今のロシアで、10歳やそこらの子供が銃の撃ち方を教わっているなんて(!))。
戦争で廃墟となったチェチェンの首都グロズヌイでは、子供たちを保護するために女性が一戸一戸訪ねて廻っていた。ある家では、父親はすでに亡く、母親が数人の子供を抱えたまま病気で寝込んでいたため、子供は施設で預かることになる。他に為す術はなく仕方ないのだが、そこでは悲痛な別れが繰り広げられた。
チェチェンの隣のイングーシ共和国には、先の土地のどちらとも違う穏やかな暮らしがあった。そこで難民として暮らす子供たち。しかし、山のすぐ向こうでは未だ空爆の音が鳴りやまず、子供たちはその方角をおびえた目で見つめている。
チェチェンをキーワードに、3つの異なった状況とそこにいる子供たちを、静かに見つめた作品だ。
実は途中何度かうとうととしてしまったので(^^; 見逃している部分もあるかもしれないが、独特の強さをもった作品だと思う。
ただ、ちょっと長かったな。自分が眠かったので言うわけでもないが。*1

*1:いや、もしかしたらそうかも。途中で腰が痛くなって、精神的・肉体的にかなりきつかった(^^; 一昨年はそんなことなかったのに、やっぱり年なのか。これじゃライブも腰が痛くてオールがつらくなるはずだよね・・・(くわしくはこちら