定禅寺ストリートジャズフェスティバル

その後西公園の方に移動して、今回のもう一つの目的、定禅寺ストリートジャズフェスティバルを楽しむことに。去年は行かなかったので二年ぶりだ。
とりあえず、今年からできたというワールド・レストランの出店で食事。ペルシャ料理の店でシシカバブサンドと、タイ料理の店で揚げ春巻き。どちらもできたてでおいしかったー。
その後、メディアテークや仙台定禅寺ビル前などでバンドの演奏を鑑賞。カンザスシティ・バンドという日本語ジャイブのバンドがかなりうまくてかっこよかった。CDも2枚出してるらしい。(bounceにもレビューが載っていた)
いつごろからなのか知らないけど、ここしばらくはフェス時に定禅寺通りの北側の車線を通行止めにしているらしい。そのおかげで、移動時に人が好きなところで音楽を聴いたり余裕をもって歩けるようになって、よりフェスっぽくなったように見える。人の数も昔と比べたらすごく増えたし。歩道しか移動場所がなくて、演奏者も観客も通行人に遠慮しながらだったころを思うと感慨深い。
まだ中規模だったころを知っている者からすると、ここまで大きくした実行委員の決断は今思えば正しかったのだろうし、それに協力した行政も英断だったと思う。規模を大きくするとなったときは結構批判もあったし、実際量だけ増えて中身は・・・的な部分もあったのだけど、イベントというのはこうして育っていくのだなあ。


その後、バーニャという仙台の知る人ぞ知るおいしいパン屋さんでパンを買い(これも目的の一つ)、その後タワレコへ。タカツキの「タカツキタツキ」と、サマソニでも素晴らしい空間と時間を与えてくれた*1Steph Pocketsの「Flowers」を購入。偶然2枚ともHIP HOPのアルバムに。

タカツキタツキ

タカツキタツキ

flowers

flowers



買い物に時間をかけたせいで、ジャズフェスで土曜日のトリを締めるサタデーナイトジャムのために市民広場に着いたときには既にすごい人で、なんとか会場に入ることはできたが、ライブ中にアーティストの姿を見ることはほとんどできなかった。油断したわ。いつも以上に人が多い。
一番手は仙台で活動する仙台ラテン化計画というラテンバンド。サルサ2号という、初期からずっとこのジャズフェスに参加しているラテンバンドがあるんだけど、そのメンバーが参加しているバンドらしい。
二番手はフランスから。サキソフォンクラリネット奏者のイヴ・ドルモアとトランペット奏者のアントワーヌ・ベルジュにプログラミングのロドルフ・ビュルジェを加えた三人のライブ。愛地球博のフランス館のテーマ曲を作った人たちで、そこでも演奏しているらしい。日本でのステージ形式でのライブは仙台が初めてだそうな。
サンプリングした音に即興風の演奏を重ねていくというのは今では珍しくないスタイルだし、特に革新的って感じではなかったが、悪くなかったんじゃないだろうか。自分の周りにいた人たちの評価はさんざんだったけど。
「パソコンなんて使わないでライブは生でやれって感じだよね〜」とか「中古屋で適当なの買ってみたらわけわかんないのつかんじゃった感じ」とかなんとか。ライブ中にうるさいんだよ。自分の気に入らないバンドであっても、ライブ中に鑑賞してる客のそばでは悪口は言わないのがマナーなんじゃないのかね。ロックのイベントなんかだと、こういう場合速やかに客の入れ替えが行われるんだが、こういろんな人たちが集まっているフリーのイベントだとそうもいかず。
で、そういう人たちに限って、次のcobaが登場したとたんに騒ぐんだ。
cobaはなあ。うまいのかもしれないけど、面白くないのでライブを見てもちっとも楽しくない。その上、近くでは「見えない〜!」とでかい声で騒ぐおばさん連中がうるさいし。前の方に行けなかった以上、見えないのは覚悟すべきだろう。あんたらには音を聞くよりも姿が見えることの方が重要なのか、と、問いつめたい気分だった。
今回人が多かったのは、cobaのおかげもあるんだろうが、はっきり言って彼はいない方がよかった。
日本人のポピュラーなミュージシャンを入れるのは、人を集めて盛り上げるためにも、出演者を水増しするためにも必要なのかもしれないが、功罪相半ばというところ。
四番手のデンマークから来たカーステン・ダール・トリオは、一番ジャズらしいジャズ・ライブを聞かせてくれた。かっこよかったわ。
最後に全ての出演者がセッションをして終わり。ただ、ここでも信じられない光景が。雨が降り出したので、観客が次々と傘をさしだしさのだ。野外ライブなら濡れることぐらい覚悟しなくちゃ。後ろの方ならまだしも、人が混んでいるところや前の方の椅子席で傘をさすなんて危険な上に周りの人間のことを考えない自分勝手な行為だ。サマソニでいえばマリンのアリーナの中で傘をさすようなもの。そんなことしたらたぶん袋叩きだけど。
フリーのイベントだと普段ライブに行かないような人が多いから仕方ないのかもしれないけど。ロックファンであるということは、それだけである程度のマナーが教育されているということなのだなと身にしみて感じた今回のライブだった。
帰りに、会場の売店でイヴ・ドルモアとロドルフ・ビュルジェのアルバム「プラネタリウム」を購入。

*1:そういえば、サマソニでArcade FireとMEW以外に何を見たかすら書いてなかった(^^; いつものように詳細を書こうと思ったら手が止まってしまって・・・。そのうち概略くらいは書きます