パリ・ルーヴル美術館の秘密

BS2にて。BS2で映画見るの、そういえば久しぶりかも。
内容は、働く人・美術館編、といった感じ。
美術館で働いている人というと、普段は学芸員くらいしか意識することがないが、実際には本当に様々な仕事をもった人たちがいて、美術館の機能を維持している。ということの断面を、美術館の裏方を映すことで捉えたドキュメンタリー映画。中学生とかに学校で見せてもいいかもね。飽きずに見ていられればの話だけど。
この監督の「ぼくの好きな先生」もそうだったが、基本的にはただただ映すだけの淡々とした作品だ。ナレーションもないし、音楽もごくわずか。でもそれが心地いいし、映像を見ながら自分であれこれ考える隙を与えてくれて、いい。ナレーションをつけるとNHKの番組になっちゃうからね*1
当たり前のことだけど見ていて面白かったのは、展示準備中で、壁にただ立てかけられたり並べられたりしている美術品がみな本物だということ。彫刻の部屋(?)に保存されている彫刻たちなんてあまりに雑然(と見えた)と並んでいるので、学校の美術室によくあるレプリカみたいだった。でもあれも本物なんだよなあ。
普段、展示室に整然と配置されている美術品の姿しか知らないので、この光景がやたら新鮮だった。
あれかな、アイドルはおしっこをしないと思ってたっていう思いこみに近い感じ?←ちがう
あと、これも考えてみれば当然かもしれないが、巨大な絵は一度キャンバスをはずしてロールして持ち運ぶということも初めて知った。そりゃそうだよなあ。大きさが十数メートル四方はある巨大な絵をそのまま運ぶのは無理だもんね。他にも、なんだか笑える彫刻の運び方等々、美術館の裏方はいろいろと興味深い世界だった。


映画が終わるとすぐに、画面には、8月2日から東京都美術館で始まる「ルーヴル美術館所蔵 古代エジプト展」の案内が。え、ってことはこれって宣伝だったのかよっ。共催はNHKNHKプロモーション。なるほどねえ。
ゴッホ展のときにゴッホの映画をやったときはわかったけど、まさかこれもだったとは。油断した(?)ぜ。

*1:今のNHKは何にでもバカ丁寧なナレーションをつけてバカ化が進んでいる・・・