ディナーラッシュ

昨夜BS2にて。
一度映画館で観てオチも知ってるので、以前観たときのような驚きはなかったけど、それでも楽しめた。
いかにもなキャラクターを配したりして、流行の店にやってくる人々やNY的なものを皮肉っているのがいい。
そして、ラストのアレによって、その少し前までの話のもつ意味合いががらっと変わってしまうのがおもしろい。


**以下、ネタバレ**


ラストの少し前にある、親父が息子に店を譲るシーン。あそこだけ見れば世代交代というしんみりとしたシーンに見えるのだが、実は親父の方は、同じ日にあの事件を計画してるわけ。
今後事件の取材や捜査の矢面に立たされるのは新オーナーである息子、現場の片づけをするのもオーナーである息子。その間、自分のかわいがっている副シェフとその彼女には数日の暇を出して、面倒から遠ざけている。
そして自分は電話での約束通り、死んだ相棒の娘の家にケーキをもって出かけている(彼女の家についてからTVニュースか何かで事件を知ることにする腹だろう)。刑事の予約をその日に通したのももちろんこの事件のためだろう。
つまり全て計算ずく。自分の言うことを聞いてこなかった息子に対するちょっとした復讐になってるんだよな。さすが、裏稼業をやってきた人間は一枚上手だ。