ザ・インタープリター

THE INTERPRETER

ザ・インタープリター」を観てきた。
今週で終わりだったので。一ヶ月で終わりかよ、なんて思ったんだけど、実際に観てみたら、それもむべなるかな。
すごーくしょぼい話だった。。。
ニコールもショーン・ペンも、登場してからの印象が最後までほとんど変わらず、サスペンスとしての意外性ゼロ。思わせぶりに登場する小道具も、結局本筋にはからんでないし。ハッタリすらきいてない。二時間サスペンスレベルの話だ。
それと、フィクションにこれを言ってしまったらお終いかもしれないが、架空の国の話というのはよほどうまく作らないと白けてしまう。今回は特に、国連という国と国とが対峙する場を舞台にして、(表面的にでも)政治問題を話の中核としているのだからなおさら。
しかしこの映画からは、アフリカにしておけばそれっぽくていいだろ(内戦してる国多いし)的な適当さを感じてしまった。「アフリカ」が、平和なNYと対照的な印象を与える政情不安定な場所という意味合いの都合のいい言葉として使われているようで、あまりいい気分がしなかった。
字幕は戸田奈津子。冒頭で名前が出てきたので覚悟はしていたけど、やはり「〜など!」なんていうナッチ節が何度かでてきて思わず苦笑。
この映画でよかったことといえば、ニコールのキャリア風ファッションがかっこよかったことくらいかなあ。彼女は背が高いからこういう服がよく似合う。ただ、あれだけいかにもNYキャリアなファッションをしている人がアフリカに行ったら、思うように服が買えなくて苦労しそうだなあ、なんて余計なことも考えてしまった(その辺がリアリティなさすぎなんだよ)。