舞台よりすてきな生活

How To Kill Your Neighbor’s Dog

「舞台よりすてきな生活」を観てきた。
子供が嫌いで人気のピークが過ぎた脚本家と、子供好きで子供を欲しがっているその妻。その近所に女の子と母親の家族が越してきた。そんな話。ケネス・ブラナー主演。
全体的にちょっととっちらかった印象を受けた。個々のエピソードのつながりが薄く、展開に唐突さを感じてしまう。もちろん、思いどおりにいかないのが人生かもしれないけど、もうちょっとなんらかの落としどころがほしかった。
それと、この映画には主人公が脚本を書き直すことによって常に話が変わっていく(しかしどういう話なのかは一向に見えてこない(笑))舞台の稽古場面が何度もでてくる。これにはきっとオチがあるんだろうと思って見ていたのだが、何もなくてちょっと拍子抜け。これにも何か欲しかったな。
作り手がこういう映画にしたいんだろうという意図はなんとなくわかるんだけど、それを効果的に見せるまでには成熟していない。そんな印象をもった。
とはいえ、軽いつくりで、小粋な大人のコメディとしては結構楽しめる。皮肉屋の主人公の行動や言葉がおもしろくて、いろんな場面でクスクスと笑ってしまった。そういう意味ではわりといい感じの映画かも。エンドクレジットの途中に挿入されている映像も皮肉が効いていて好きだ。