ヒットラー 1巻 我が闘争

ロバート・カーライル主演のTV映画。ヒトラーの一生をなぞるということで、一応子供時代から描写しているからか(オープニングで一気に成長するんだけど)、進むのが速い。最初の30分で美術学校に落ちて戦争に行って終わって演説シーンへ。事象をなぞるようになってしまうのは時間上仕方がないか。でもその分流れがわかりやすく見えるのはいいかもしれない。1巻はミュンヘン一揆が失敗するところまで。見終わってからヒトラー関連の歴史を取り上げたサイトを少し見て回ったが、それらを読んで改めて、映像になるとイメージがしやすくていいなと思う部分が多かったり。
ロバート・カーライルは、つくづくこういうダメな感じの(いや、ダメじゃ総統にはなれんだろうけど、あの情緒不安定そうな感じがね)男が似合うねえ。上手いからいいけど、本人的にはどうなんだろう。この作品ではヒトラー個人のドラマでその人となりを伺わせるような描写は今のところあまりない。だからその点では「アドルフの画集」のノア・テイラーヒトラーの方が上手く表現されていた気がするけど、このヒトラーもなかなか上手かった。
ザ・ホワイトハウスのアビー大統領夫人がヒトラーの母親役。他にERのキャロル・ハザウェイなども出ていた。