カヌー

女子カヌー カヤック・フォアは残念だった。
序盤はいい感じで進んでいたようだったけど、途中から遅れて、後半は全然画面に映らなくなっていた。そしてフィニッシュは僅差で9位。でも決勝進出自体が初めてだそうだから、これだけでもすごいし今後につながる結果といえるのかもしれない。
NHKの地方ニュースでは、竹屋選手の母校で現在教員もしている谷地高の生徒や地元の人たちが、学校でTV観戦する様子が流れていた。ほんの短時間のレースなのにフェイスペインティングまでしている生徒が多くいるし、試合後も「自分たちの先生がオリンピックに出るなんてすごいと思います」なんて嬉しそうにコメントしている生徒がいて、なんだか初々しくてかわいかったなあ。asahi.comにレース後の竹屋選手のコメントとして「オリンピックは遠い夢のようだけれど、本当は近い目標。みんなもやればできる、と生徒に話しかけたい」という言葉が載っていたが、たぶんその思いは生徒達に伝わっていると思う。
オリンピックというと経済効果やメダル獲得数など実利的な面ばかりに目がいきがちだけれど、こういう末端で若い世代の夢を育てていくという目に見えない効果というのも確かにあるんだろう。そこがオリンピックのすごさなのかもしれない。


ところで今回初めてカヌー競技をじっくりと見たんだが、腕だけで進むのに速い速い。そして、観る前はもっと一瞬で勝負がついてしまうかと思っていたんだが、意外に500mというのは長かった。
スプリント力とそれを維持するパワーと筋力が必要で、しかも一時も気が抜けない。見るからにハードそうだ。なんとなく、もう少しゆっくりとしていて持久力勝負なイメージがあった(500mでそんなことあるわけないんだが)ので驚いてしまった。そしてゴール後の優勝したドイツ・チームの体つきを見てまたびっくり。腕ふっとーい。そしてゴツイ。(しかも後のニュースで、ドイツメンバーのうちの一人が42歳で通算8個目の金メダルだというのを知ってさらにびっくり。そんなベテラン・・・というか年の選手がいたとは)
あの筋肉には負けるだろうなあ。日本は、パワーが劣っていた上に、レース途中でスタミナを切らしてしまったのかもしれない。これは体を作るところから始めないと勝つのは難しそうだ。