ドラムライン

ドラムライン」を観てきた。大学のマーチングバンドの話。
最初の方で描かれるしごきの様子を見て完全に体育会系だなと思ったのだが、その後に出てきた彼らのパフォーマンスを見て納得。演奏の合間に楽器を持ったまま踊るわ飛び跳ねるわ、速いスピードで小技を繰り出すわですごい運動量。それにすごい技術力。マーチングバンドがこんなに激しいものだなんて知らなかった。
本来(スポーツチームの)裏方となる存在にスポットを当てたある種のスポ根ものということでは、「チアーズ!」と似ているかもしれない。あの映画のチア・リーディングにも驚いたけど、この映画のパフォーマンス・シーンにも、同じような、身体を動かして見せることによってしか得られない説得力がある。とにかくパフォーマンスがかっこいいしリズムがすごい! チアーズ!もそうだけど、「応援」がここまでりっぱなエンターテインメントになるんだから、アメリカって国はすごいわ。(本気度が違うよ)
ストーリーは、才能のある若者がバンドに入るが、慢心したために失敗し、メンバーから外される。しかし自ら努力して成長し、再び仲間と共に勝利を目指す・・・という、この手の話なら定石のような展開。だけど、押さえるべきところをきっちり押さえているので安心して観ることができる。クライマックスの後にドラマをダラダラと続けないところもいさぎよくてよし。