バットマン

BS2にて。バットマンをきちんと見たのって初めてかも。昔TVでも放送していたんだろうけど、ちゃんと見た記憶がない。というわけで今回がほぼ初バットマンだったわけだが、いやあ、なかなかおもしろいね、これ。
まじめないい雰囲気の絵作りをしていながら、所々で間の抜けた感じを演出していたり、引きのカメラでオチをつけるようなシーンがあったりと、つっこまれることが前提のようなカメラワークや演出が見ていて楽しい。登場人物も、ジャック・ニコルソン演じる悪役は(本人はそのつもりはないかもしれないが)ちょっと間が抜けててコミカルだし、バットマンに至ってはお坊っちゃんが金に飽かせてハイテク装置を使いまくってるだけの普通の人間だし(その「普通さ」をわざと強調するような演出をしているし)。なんか笑えちゃうのよ。
こんな映画だったとは。アメコミ映画ってものに対する自分の一元的な先入観を壊された気分だ。さすがティム・バートンってことなんでしょうか。
ただ、アクション・シーンも同じ調子で演出されているので後半はだれてちょっと退屈してしまったが。