ハイ・フィデリティ

High Fidelity

BS2にて。久しぶりに見たけど、やっぱいいなあ。
ジョン・キューザック演じるレコード店長ロブのオタクっぷりも、異性に対する思いの入れようも、イタい、イタすぎる。(笑) けどそういう考え方や性癖がわかっちゃうから、見ていると半分自分自身を笑ってるような気分になってきてどうにも痛し痒しなのだった。
そのロブが、オタク独身男のスパイラルから抜け出して次のステップへ進もうとするところで終わるのも、それが自然に描かれているのもいい。ちょっとこだわりの深い人たちのメンタリティを普通に描いているところに愛を感じるね。とにかく、オタクを笑い物としていない(でも笑える)ところがいい。
ジョン・キューザックはダメ男っぷり全開だけど、キュート。で、失恋だ何だ言ってるわりになにげにもててるんだよなあ。あと、いいかげん傘持ち歩け。(笑) みじめさや必死さを演出するという点でずぶぬれというのはいい装置だけれども(そういえば昨日の「フォー・ウェディング」でもラストでアンディ・マクダウェルが雨の中にいましたね)、あれはもう自虐ギャグの域なんじゃないかと。


以前、映画館で観て(旧)つぶやきに書いたときにも載せたけれど、この映画のパンフの画像(紙ジャケ&中の冊子)を載せてみた。レコードを模している紙ジャケ仕様なのだが、中のレコードも、表に「SIDE 1」、裏に「SIDE 2」と書いてあったり、下の方に「Time:114:00」と書いてあったりと、細かいところまで凝っているのがうれしい。内容もレコ屋店員談義や映画で使われた曲全曲解説など充実している(って前にも書いたけど)。どうせ出すなら配給会社には毎回このくらいのパンフを出してもらいたいものだね。
ちなみに、まだこんなサイトが残っていた(@ブエナビスタ・サイト内)。作品中で使われた音楽の、解説はないけど全曲リストも載っている。しかし山崎洋一郎カジヒデキトークショーなんて、イタいイベントやってたんだな・・・。