菊亭八百善の人々

最終回。災難が起こった次には解決の繰り返しという都合のいい話ではあったが、楽しめた。みなさんキャラクターがいい。夏川結衣吹越満の夫婦も最高だったが、小姑役の三原順子が意外にはまっていたのがめっけもんであった。
しかしこのドラマで一番よかったのは時代感の演出だったかもしれない。昭和30年代の家具や電化製品、それに衣装や髪型。特に衣装は、通りすがりの人まで皆その時代のものになっていて感心した。こういった細部への配慮が映像に安定感を与えていたのだと思う。
あの時代っぽいデザインのものでありながらなんとなくかわいくて、ついつい服に目がいってしまう。ラストの9年後のスタイルも、ちゃんとその当時のものらしくなっていてまた感心。衣装さん、いい仕事してます。