スクール・オブ・ロック

SCHOOL OF ROCK

m@stervision氏の掲示板での書き込みを読んでそのとおりだ、と思って、映画の日(しかもGW)の今日を狙って観に行っんだが、上映室は半分も埋まっていなかった・・・。そもそも映画館自体全然混んでない。やはりいつでも1000円や1200円で観られるとなると映画の日のありがたみなんてあまりないんだろうかねえ。自分も映画の日を意識して観に行ったの久しぶりだもの。
それと劇場の方も、書き入れ時であるGWの中心のこの一週間に上映時間が1時と6時台と9時台って、やる気なさすぎ。子供たちが活躍してしかも話にはロックネタがふんだん、となればお父さんお母さんたちが子供を連れて観に来るのにぴったりなのに、これじゃあ。お客さんに来て欲しかったら、お昼や夕飯の時間に被らない、2、3、4、5時台に上映しなきゃ。しかも来週からは公開3週目*1にして系列のミニシアターに移動だって。かわいそうなこの扱い・・・。


映画の方は面白かった。
子供たち聞き分けがよすぎ、とか、校長や親たちにはもう少し粘って欲しかったとか、つっこもうと思えば言えることはある。校長が実はロック好きという伏線があるのだから、ライブのとき、親たちよりも先に校長が熱中。いぶかしながら見ている親たちとの間に温度差が表れてちょっと気まずくなるが、親たちも子供のソロパート辺りで徐々に子供達の素晴らしさに気づく、なんてふうに段階を踏んだ方が流れとして自然だった気がするし、絶体絶命のピンチとなりうるシーンがわりと簡単にスルーされてしまうところも気になった。うまくいきすぎる展開というのは話のおもしろさを減じてしまう。その辺の詰めの甘さが見られるから、自分にとって傑作とまではいかない、佳作止まり。
でもこの映画にとってそういうのは些末なことだとも思う。だってジャック・ブラックが本当におもしろくて、自分は何度も笑ってしまったから。子供達も熱演している。音はアテフリかもしれないが、手さばきは本当に見事!ドラムなんかはごまかしが効かないだろうし、すごいわ。校長役のジョーン・キューザックもキュートでいいです。
ロックのなんたるかを子供達に教える、という構図を通して、ロック音楽がいかにしてできるかをわかりやすく見せてくれるのが楽しい。口に出すと気恥ずかしいけれど、ロックって反抗なんだよな。だから、お小遣いがない、親がうるさい、なんてことを歌にのせるのも十分ロックなんだよ! そんなことを再認識させられた気分。それを子供達が素直に吸収していくのもなんだかおかしくて、ニコニコと笑いながら見てしまった。
ロックの授業、あったらいいだろうなあ。ロック史の授業だったら自分も受けたいわ。(笑) 黒板一杯に書かれたロックのジャンルの系譜図を見て、意外にシステマチックな内容だなと感心したりして。
映画はエンドクレジットまで楽しめる。言っても仕方ないことだが、これで劇場が満席だったらなぁ。


ジャック・ブラックジョーン・キューザックといえば、彼らは「ハイ・フィデリティ」でも共演している。これまた音楽映画で、私の大好きな映画だ。ジャック・ブラックのアクの強さも確認できる。
今日BS2の来月の映画の放送予定が出たんだが、6月にその「ハイ・フィデリティ」の放送予定が。やったー。

*1:4月29日(木)からの公開だから。でも実質は今週が1週目と考えていいだろうね