分離派展カタログ

一昨日のことになるが、下で書いた「ウィーン分離派 1898-1918」の図録が届いた。
古本とはいえ、全然そう感じさせるところのない美品。
買ったのは、神田神保町夏目書房という美術品や美術書なども多く取り扱う古本屋さん。どうもありがとうございました。


この図録、今まで私が見たことがある中ではかなり丁寧な装丁で、重厚な造りだった。あのころは、展覧会でお金を使ってさらにそれ以上高い図録を買うなんてそもそも考えられなかったのだが、さらにこの図録では、「こんな立派なもの買えない」と思ってしまったんだろうなあと、当時の自分のことを思ってしまった。
外側に対して内容もとても充実。今見ると、出品作にポスターやカタログが多いというのは地味な感じもするが、それでも、自分としては、全体感や当時の空気が伝わってくるので気に入っている。それに、それぞれの作品のデザインがとても素敵なので、パラパラとめくりながらデザインカタログとして見ても楽しい。
今からでも買ってよかった。
さて、次は「大江戸動物図館」(仙台市博物館)の図録をどっかで手に入れられないかな。こちらは巡回ではなく地方の一博物館のみで公開したものだから、出回っている数も少ないだろうし、難しそうだが。(最終日に観にいったら図録が売り切れで悔しい思いをしたのさー)