「正月映画」語り

映画は6本。
映画を観ようと思って近くの映画館のタイムテーブルを見て唖然としたのだが、今年は正月映画らしい正月映画が少ない!
何はなくてもこういう映画は正月に見なくちゃね、と思える映画がほとんどなくて困ってしまった。
近くのシネコンなんて、やっているのはほとんど子供(中高生含む)向け映画ばかり。親子連れにはよいのだろうが。
以前は、正月映画といえばビッグバジェットの娯楽作目白押しだった気がするのだが、今年はハリウッド映画もなんとなく小粒な感じ。「007」や「マンマ・ミーア」をなぜ年末公開にしないのか理解に苦しむ。今なら絶対、他に観る映画のない「いい大人」の客がたくさん入るのに。
昔、近所の映画館で、正月限定で「風と共に去りぬ」を公開したことがあって、母と一緒に観に行ったことがあった。そういうのこそ、お正月に観たい、と思う。今やっていたらきっと観に行っただろう。とりあえず、オトナを惹きつけるプログラムがほしい、と切に思う。


そんな私が観たのは、「レッドクリフ PartI」、「おくりびと」、「ワールド・オブ・ライズ」、「ウォーリー」、「K-20 怪人二十面相・伝」、「12人の怒れる男」。今頃見たのかよ、な映画も入っているが。
レッドクリフはめちゃ面白いんだが、正月映画と言うには少し早く公開されてるし、ワールド・オブ・ライズはそれなりに面白く悪くはないけど、やはりちょっと小粒なんだよねえ。
ウォーリーはよくできてるし、親子で楽しめる映画ではあるが、話としてはわりと単純で良くもなく悪くもなく、平均点レベル。(ピクサー映画の人間の描写が浅いのは、子供向けだからなのか。)


そんな私が「お正月映画」として勧めたいのは、断然K-20!
いやー、なかなかよくできてます。ダメなところもあるけど、それでも全体としてとても面白い。ハリウッド的なバキバキアクションではなく、ちょっと抜けてる部分やコメディの要素があって、でもアクションも結構がんばってんなー、的に観られるのが、和物アクション(日本映画にうまくローカライズされたアクション)という感じでよい。
まあ、ドラマ部分が舞台芝居を観てるみたいだったり、監督の演出の仕方にちょっと難はあるが、日本でこういう映画は久しくなかったから、がんばってほしいものです。
特にルパン三世好きには強くお勧めしたい。
問題は、タイトルだけでは全然観る気が起きないところと、そもそも今の若者や子供に、怪人二十面相、名探偵明智小五郎、小林少年といったキーワードが通じるのかということだ*1。私もまともに読んではいないが(小学生のころ、子ども用の本で明智小五郎ものを2作くらい読んだくらい*2)、まだ少なくとも共通認識として持っている世代だと思う。しかし、今の若者はどうだろうね。そもそも全く知らないのであれば、この映画の世界観も意味不明かもしれないし、そうなると端から訴求力ゼロという可能性はある。出演者も(好きだけど)地味だしなあ。


あ、正月映画ではないというだけで、おくりびとレッドクリフももちろんとってもよかった。
レッドクリフは時々描写がくどいが(笑)*3、「男の子」は絶対に劇場で観ておくべき。今からPartIIが楽しみだ。
おくりびとは、、、これだけ地味な映画がここまでロングランしたのはすごい。予告編の段階では、ヒットする感じどころか、面白そうな感じすら全くしなかったのに*4。映画というのは実際に観てみないとわからないということと、こういう映画が細く長く口コミでヒットする日本の映画環境は、まだまだ捨てたものではないなと思わされた。


で、(映画とは全然関係ないが、)昨日は仙台にバーゲンに行って来た。(^^;
パルコ、S-PAL、loftと、駅前をブラブラしているうちに無駄に時間が過ぎてしまったが。
それなりに買い物はできたが、ああ、あれやっぱり買っておけばよかった、という後悔も後から出てきたりして・・・。
しかも、パルコで昼ごろに愛用のマフラーを落してなくしてしまい、インフォメーションセンターに届けたのだが、夕方帰るときになっても見つからなかった。一応見つかったら連絡をくれるように届けてはいるが、もう見つからないかも。大切なスパノバ・グッズだったのに。。。。(スパノバ、今何やってるんだろ)

*1:明智や少年探偵団はコナン関係で名前くらいはわかるか?

*2:ちなみに親はど真ん中世代

*3:鳩も飛ぶ!

*4:自分の目が節穴だっただけということもあるわけだが