蝉しぐれ

NHKの時代劇ドラマ(映画じゃなくて)。
こないだから二話分を一回にまとめ、六話分を三週に分けて放送していたものの最終回が今日だった。今日知ったのだけど、この放送って東北限定だったのね。
本放送の時も見てはいたのだが、あのときはよく見ていなかった回もあったから。今回改めてきちんと見たのだけど、おもしろかったなあ。今思えば映画版よりやはりずっと面白い*1。今のNHKでも本気を出せばこれくらい真剣なドラマがつくれるということだな。先日これまた再放送していたクライマーズ・ハイを見たときも思ったことだけど(この調子で華岡青洲の妻も再放送して下さい!>NHKさん)。
照明を控えて暗さを積極的に活用した演出がされていることにも感心した。これって今やるのは結構勇気がいることだと思う。もし今大河でこれをやったら、「暗くて見えない」というクレーム続出だろう。大河は万人向けホームドラマになってるから。自分も大河は見ているし、そういう演出を否定はしないけど。


ただ、全体的にかっこいいドラマだったのに、そのラストが、「見つめ合う二人が倒れかかり、カメラは腰から足先へ、そして外の波の景色へパン」、という、思いっきり民放昼メロ的不倫劇なカメラワークだったのには笑ってしまった。いいのかそれで。(笑) 最後までプラトニックな関係の方が、きれいな話として受け入れられそうだけどねえ。


あと、話の展開とは関係ないが、ドラマの中で文四郎の友人・逸平が食べていたお菓子がからからせんべいだったのかどうかが気になっている。それっぽかったけど、中から何かを取り出す描写がなかったので、どうだったのかなと思って。ちなみに、からからせんべいとは、これ。↓
http://www.rakuten.co.jp/shonai-kankobussankan/644206/644669/

*1:映画はドラマ版の脚本家が監督してるのに