おそば

お昼に両親とそばを食べに行ってきた。村山の「あらきそば」という、山形のそば好きの間ではたぶん一番くらいに有名な店。
店内は、普通の古い民家の畳敷きの部屋に座敷用の長テーブルを並べただけ。電灯なんて裸電球に傘がついてるだけという、今じゃなかなかお目にかかれないスタイルのお店だ。冷房なんてもちろんなく、雨戸を開けっ放しにしたところにすだれをかけていたが、風の通りがよくて、今日くらいの気温だとそれがちょうどよいくらいの気持ちよさだった。
そこで板ソバのうす盛りと鰊を注文。板ソバというのは、板に二人前くらいの(ここのうす盛りは一人前だが)蕎麦を乗せただけの、この辺では結構メジャーなメニューだ。もりソバが細長いお盆に乗っていると考えてもらえばいいかと。
蕎麦のスタイルは、太くて歯ごたえのある、やはりこの辺では一般的な田舎蕎麦。有名なだけあって、さすがに旨かったね。ただ、味と香りと歯ごたえのおかげですぐお腹にたまるので、あまり量が食べられるような蕎麦ではなかったけど。
帰りに駐車場の車を見たら、ほとんどが宮城ナンバーだった。最近、休日に山形に来て温泉と蕎麦を堪能して帰るというのが、安上がりで一日楽しめる手軽な日帰り旅行として宮城の人に人気らしい。そういえば、店内でもガイドブックを見てる人がちょこちょこ目についた。逆にいかにも地元の人というのも多かったけど。