シカゴ

プロデューサーズ公開記念ミュージカル映画特別上映、プロデューサーズの半券を持っていくと料金が800円、ってことで、シカゴを観てきた。
スクリーンで観るのはたぶん3度目だけど、やっぱりいいわ。
初っ端のキャサリン・ゼタ=ジョーンズのパフォーマンスから一気にひきこまれてしまう。
ナイスバディというよりは太ってると言った方がいいリミットぎりぎりのスタイルでキレのいい踊りを見せる彼女の姿は、迫力満点。かっこいいぜゼタ姐。その場にいたら獲って食われそうだけど。トータルで大好きだが、やはりこの映画の要は彼女だ。
久しぶりに堪能して元気をもらってきた感じがする。これぞエンターテインメント!
ただ、観てる間、私の近くにいた割と上品そうなおばさん3人組が大丈夫なのかちょっと気になった。あんまり道徳的ではないからね。


ところで、この映画の字幕は戸田ナッチ。
数々の前科のある彼女だが、今更だけど今回初めて気づいた部分が一つ。
刑務所でヴェルマがロキシーに"Hey, Pollyanna"*1と声をかけるシーン。これが、字幕では「ヒヨコちゃん」となっていた。
"Pollyanna"といえば、小説「少女パレアナ」のあれだよな? 主人公の少女は信じられないくらいの「いい子ちゃん」なので、それが転じて皮肉を込めて「いいこぶってる」意味になるわけ。
それが「ヒヨコちゃん」では、微妙に意味するところが違ってきて、「いいこぶっちゃって」という意味の皮肉が伝わらない。
思うに、なんでも日本人にわかりやすくという配慮がいらないと思うんだよな。これも、字幕はそのまま「ヘイ、パレアナ」でいいじゃん。わかる人はわかるし、わからなければあとから調べればいいだけの話なんだから。
固有名詞まで意訳しちゃう*2のがこの人の(非常に)困ったところだ。

*1:綴りわからなくて調べました。そういえばアニメでは「ポリアンナ」になってたね。実際の音は「パレアナ」。

*2:「ビッグフィッシュ」の「ポチ」という衝撃の前科もあるし