エリザベスタウン

親切なクムジャさん」を見逃してしまったっ。
今週で終わりなのに今週は昼間の一回しか上映がないから、今日が最後のチャンスだったんだが、時間ギリギリに行ったら「満席です」と・・・。
オールドボーイ」のパク・チャヌク監督の新作で、しかも主演はチャングムイ・ヨンエだから是非見たかったのにぃぃぃ*1。こんなだったらもっと早く観に行くべきだった。
で、空いた時間でどうしたかというと、同じく今週で上映が終了する「エリザベスタウン」を観に行った。こちらもキャメロン・クロウ監督だし、気にはなっていたのだ。「クムジャさん」の方が優先順位は高かったけど。


世紀の大失敗を起こした男が、自殺しようという寸前に父親の死を知り、亡骸のある父親の故郷に行かなければならなくなる。そこでいろんな人と出会い、起こる悲喜こもごも。というのが前半。後半は一風変わったロードムービー風になる。
これが、よかった。
何がよかったかについて説明するのは難しいが、あえて言うなら、死というものがひきつけた縁が人々を生かしていく。そして喜びがあって哀しみがある。普通のことだけれど、それが人生なんだと感じられるところだろうか。
私はなぜかもうボロボロ泣けてしまった。でもこの映画でそんなに泣くのは私だけかもしれない。最近だめなんだわ。人とのふれあいとか優しさを描いた話を観ると、たとえそれがただの恋愛ものであっても、何だか泣けてきてしまう。
弱ってるんだよなあ。独りでいると急に人恋しさにたまらなく悲しくなったりしてね。歳のせいだろうか・・・。
映画は、後半、キルステン・ダンストが出来過ぎでまるで天使みたいだったり、ラストのラストが甘〜く終わるところなど、いかにもキャメロン・クロウ監督という感じで気にはなった。
ただ、郷愁たっぷりに優しい雰囲気の映画にしているところ、そして音楽とアメリカへの愛に満ちているところもまたクロウ監督らしい。この監督らしく、音楽の選曲もバッチリっす。Ryan Adamsの曲が使われていて、CDもちらっと映ったのがうれしかったな。監督がファンらしい。
あと、オーランド・ブルームを見直した。今まで、どこかひ弱で大根な雰囲気を漂わせていてだめだと思っていたんだが(LOTRは好きだけど)、演技力あるじゃないの。これから現代劇でもっといろんな役が観てみたいものだ。

*1:などと言いつつ、同じパク監督のJSAで彼女を初めて見たときは顔がきれいなだけの大根だと思ってたけど