ハチロー 〜母の詩、父の詩〜

先週はフジの月9の底の浅さに笑ってしまったので(動物行動学者が今更「利己的な遺伝子」についていちいち説明しながら会話してるところからしてあり得なさすぎて笑っちゃう)、NHKの「月9」を楽しみにしていたんだが、これは当たりだったみたいだ。
話も音楽もいいし、なにより役者の演技がいい。
唐沢も熱演していたけど、特によかったのがその父を演じた原田芳雄。劇作家であり、他に女と子供を作って妻子を残して家を出たから、息子からはすごく憎まれているという役。こういう役柄だと、大概の場合は主人公に立ちふさがる悪役として単純に捉えられがちなんだけど、破天荒ながらも人間くさくてどこか憎めない人物として演じてみせていた。
あと、大河で頼朝の幼少時代を演じていた池松壮亮がここにも! 今度はハチローの子供時代を、これまた卓越した演技力で演じてみせていた。この子は本当にうまいなあ。
最後にサトウハチローが作詞した歌が流れる構成もいい。
来週が楽しみだ。