華岡青洲の妻

これは金曜時代劇では久しぶりの当たりかも(最後の忠臣蔵は途中から見始めてよくわからなかったので見るのをやめてしまった)。
田中好子がいい。どちらかというと可愛い女性というイメージだったので、今後嫁姑の戦いになるらしいドラマの姑役ができるだろうかと少し心配していたんだが、優しい笑顔の奥に有無を言わさぬ強引さをあわせもつ、絶妙な演技を見せてくれた。演技からこの女性のもつ内面の厳しさが伺えるよう。
特に、彼女が和久井映見を嫁にもらいたいと和久井の家(妹背家)に行ったときの表情がよかった。これを見て、自分はこのドラマを見続けようと決めたのだった。今更かもしれないけど、この人は女優だったんだな。
和久井も(実年齢より十は若い)娘をかわいらしく演じていてよかったけど、田中好子も含めて、彼女たちの演技合戦が見られるのは次回以降だろう。今日もラストでの、息子が帰ってくると急に嫁に対しての態度を変える田中好子が怖かった。次回以降が楽しみではあるけど、それはつまり嫁姑のドロドロを見るということで、ちょっと気が重くもある。
谷原章介は今日の出番はちょっとだったけど、次からの出演が楽しみだ。