WXIII 機動警察パトレイバー

一昨日、昨日に引き続きBS2にて。
これも既に2度ほど見ているので内容については分かり切っているのだけど、とりあえず。
確か、とり・みきは完成時のインタビューで「怪獣映画を作りたかった」と言っていた覚えがあるんだが、それでなんでこういう陳腐な設定を入れちゃうかなあ。
今回は2以上に特車2課もレイバーも出てこないけれど、ベテランと若手の刑事2人の台詞の中にコミックでのレギュラー・キャラクターたちのやりとりがいくつか移植されているので、実はコミック読者には見どころは多い(内容に納得するかどうかは別として)。主役が刑事二人という刑事物としての地味な話の運び方も私は嫌いではない。前半の展開はわりと好きだ。
でも、だからこそ、娘が云々という話のせいで話が一気にクサくなってしまったのが残念だ。原案とされているコミックの方のストーリーは実は怪獣メインというわけでもないので、あれをそのまま映画に移植することは無理だろうけど、西脇冴子の設定はコミックのままでよかったんじゃないか。それで米軍がらみの話をもう少し深めるとかすればよかったんじゃないの、なんて思ってしまう。
怪獣に乳房がついていたのには笑ってしまった。あれを思いついたのが監督なのか脚本家なのかは知らないけど。
でもまあ、監督のスタイル、演出はいいと思う。最終的に監督をしたのは高山監督ってことでいいのかな。


ところで、今回パト2の感想をいろいろと読んでいたら「2は難しすぎ。パトレイバーはもっとお気楽なのがいい」、みたいな感想がいくつかあったのが気になったんだが、パトレイバーがお気楽なのはTVアニメ版くらいなんじゃないのかねえ。コミックは実はかなり社会派だし、OVA版にもシリアスな話があるし。
映画とTV版しか見ていない人には、今回の映画のもとになった廃棄物13号がもとはどういう話だったかを見るためにもコミック版はおすすめ。


そういえば最近マンガを読んでないんだけど、ゆうきまさみは今何描いてるんだろう・・・と思いつつゆうきまさみのサイトを覗いてみたら、、、「ゆうきまさみはてしない物語」って、今文庫本で出てるのか!しかも2冊。以前のニュータイプ100%コミックス版は持っているんだけど、これが文庫本第1弾の天の巻になるのかな。となると続編の地の巻も買わんといけんなあ。