全国高専ロボコン2004

一度生で途中から放送した大会の再編集版。
生放送時に放送したのは準々決勝からだったので、それ以前の一回戦二回戦の試合を見るのを楽しみにしていたのだけど、一、二回戦で映ったのは一部の試合のみ。うーむ。出場したのにほとんど映らない学校があるというのは不憫だけど、時間が短いから仕方がないのか。
ただ、各地方大会(録画)を見た後の今、改めて見てみると、ルールへの理解度も増しているし各ロボットの機能もわかっているので、試合をより楽しむことができた。地方大会の時より目に見えて改良してきているロボットも多くて、感心しきり。試合だけではなく舞台裏の作戦を練る様子なども映していて、進行がグダグダだった生放送時に比べたらずっと見せる工夫をしていた。
ただ、前回生放送で見たときも書いたけど、ルールが悪すぎる。逆転ができないというのも問題だけど、それより酷いのは、双方のチームが中心から0cmにつけるいい試合をしたとき、勝敗は審判の判定によるしかないということ。
双方ともボールを動かすことが出来なかったときに判定となるのはわからないでもない(そういう酷い試合が地方大会では多かった)。できるだけ優れたロボットを残すという観点から、より動けたロボットを勝ちとするとか、より機構の優れた方を勝ちとするとか、判断を下す基準を出すのがわりに簡単だから。それに、見る方にとっては動けないような低レベルのロボットの試合はどうでもいいし。
でも、双方優れたロボットが0cmの試合をしたとき、一体何を基準にして勝敗を決めるっていうんだろう。地方大会でもそういう試合があったけど、今回で言うと詫間電波高専対豊田高専の試合。あんなにいい試合で、しかも先にスポットをとったのは豊田だったのに、豊田が判定で負けるなんて、見ている方もわけがわからないし、豊田も納得いかなかったんじゃないだろうか。もちろん詫間のもいいロボットだった。だからこそ、ちゃんとロボットどうしの試合で決着がつくようなルールであるべきだったと思う。
しかもこの審査員達、判定で落としたくせに豊田にロボコン大賞(優勝より扱いが大きい)をあげてやんの。いや、結果は前から知っていたけど、あの試合を見ちゃうとねえ。地方大会より強固に改良してきた豊田が評価されるのはうれしいけど、何か釈然としないものを感じてしまう(結局、詫間は準優勝)。
鉄壁の防御で優勝した松江高専は今見るとヒールぶりがより際立っていた。でもあれだけ正確に動くロボットを作った技術はすごい。動かないロボットを数多く見てきた今となっては、もうそれだけで称賛に値する。(笑) 開始直後に相手チームの通路を囲い込んで妨害するというのは確かに酷い作戦だけど、やはりそれを許してしまえるルールの方に問題があるんだよ。