NHK人間講座 「だます心 だまされる心」

これも今月から始まった新講座。今日番組欄を見てなんとなく面白そうだったからつけてみたんだけど、こちらは初回からなかなかの充実ぶりだった。
今回はトリックがテーマ。手品を披露して見せたり、超能力や気孔と言われる行為がいかに人間の認識力の不備を逆手にとってパフォーマンスされたものなのか、ということをスプーン曲げの実演つきで解説。そしてそこを皮切りにして、人間とは部分から全体を認識(推測)しがちである、という一般的な話につなげていた。
淡々と話をしてあざやかにパフォーマンスして見せるので、すっかり惹きつけられてしまった。たったこれだけの時間で感心させられてしまうんだから、なるほど、人間とはだまされやすいものなんだろう。
たった25分間だけれど、ちょっと面白い大学の講義を受けたような気分。来週も見よう。講師は立命館の教授だそうだが、この人の大学の授業も面白そうだなあ。
それにしても、人間講座をちゃんと見たのは月曜のマザーグースと今回のだます心の2講座が初めてだったのだけど、講座によって全然作りが違うようだ。マザーグースでは、講師の経歴や留学体験などを長々と説明されて冗長に感じたのだけど、こちらは最初から本題に入っている。場所も、マザーグースでは講師のオフィスの中の書棚の前で、舞台に何の工夫もなかったけれど(だから見苦しいのよ<失礼)、だます心では深夜のバーらしき場所でバーテンのように格好をきめた講師が話すので雰囲気があるし、照明やカメラワークも凝っている。(だます心はNHK京都の製作だけど、それも関係してるのかな)
NHKとはいえ、やっぱりテレビである以上、見せるための工夫も多少は必要だと思うんだよね。