海峡を渡るバイオリン

9時から見始めてなんとなく最後まで見てしまったんだが(といっても他の作業をしながらなので専念していたわけではないが)、ラストにさしかかったところで見ていたことを激しく後悔した。ひどい脚本だね、こりゃ。
職人のものつくりの話なのに、プロジェクトXな部分をふっとばしていきなり名器の受賞シーンってなによそれ。3時間も時間をかけておきながら、肝心の「いかにして名器をつくる職人になったか」が描かれていない。
里帰りしたシーンの後、ダイジェストのようなもので(簡単な映像とナレーションだけでも)いいから、自分のニス等々を見つけだした→いいバイオリンを作れるようになった→そして・・・、という流れを見せていればまだましになったろうに(それでも性急な脚本には違いないが)。
書き進めていったら時間が足りなくなったけどしょうがないからそのまま終わらせちゃったって感じ。
菅野美穂はいつまで経っても演技の臭さが抜けないなあ。若手の中では演技を頑張ってる方だと思って見ていたんだけど。自分の演技を型にはめてしまって、年相応の演技や柔軟な演技が出来なくなっているように見える。ま、素人の意見ですが。