BS世界のドキュメンタリー

アメリカの司法取引をテーマとしたアメリカ製作のドキュメンタリー。
アメリカの刑事事件の95%は司法取引によって処理されているとか。番組では、冤罪でありながら、司法取引に応じたためにその後に無罪だったことがわかっても生活保護も受けられず選挙権もなく、裁判所から命じられた金の返済にも苦しむ人、実質的に司法取引と長い刑期との二択しか与えられず、司法取引を拒否したために現在も服役している人などが取り上げられていた。
司法取引という制度があるために安易にそちらに流れてしまう傾向があること、事件の真偽より先に司法取引ありきで被告と接する判事や弁護士、それに苦しむ人々。よく目にする言葉だし、冤罪を見逃す可能性があるとかなんとか、なんとなくわかっているつもりでいたけど、こういう重い現実を見るといろいろと考えてしまう。完全な落とし穴だもんなあ。
他国の事情ではあるけれど。(今後裁判員制度が導入され、裁判がより煩雑になるかもしれない日本は大丈夫? そう思いたいけれど)