映画と映画館の話

なんかハウル評判悪いみたいっすね。
もちろん観に行くつもりだけど(いつ行くかはまだわからないが)、あんまり出来が悪かった場合、見終えた後に寒いいやぁな空気が劇場にたちこめてそうでコワイ。


TVのチャンネルを適当に変えていたら、ケーブルテレビの市民チャンネルで、地元で営業再開した映画館の開館初日のリポートをしていた。そこは以前ここにも書いた閉館した映画館なのだが、経営していた映画館チェーンが新しくできた会社に映画館の経営を譲渡したことで再開館することになったのだ。
もともとは、その映画館チェーンが映画館事業から手を引いたら映画館もそのまま閉館になる予定だった。それを、ドキュメンタリー映画祭まで開催される都市の中心部から映画館が消えるのはおかしい、と、近くの書店(中規模だけど地元では一番大きい)を中心とした地元企業が共同で新会社を設立したらしい。そういう気概のある企業があったということが地元民としてはちょっと嬉しくなる話。
番組では新会社の社長にインタビューをしていた。途中から見たのでどういう素性の人かはわからなかったが、話を聞いているとただのお仕着せ社長ではなくちゃんと映画が好きで今も単館系などもよく観ている人のようだ。いい映画があったら上映したいという。実際には単館系にはフォーラムという上映館があるし、こっちの映画館の方はまだ東宝東映系などのチェーンのしばりがあるだろうから配給の都合でそううまくはいかないと思うけど、工夫できるところはしてがんばってほしいね。今までと同じにしていたら行き詰まるのは目に見えているから。
とりあえず、手始めにレディース・デイを週2日にしたり、平日第一回やナイト料金を今までより安くしたりと割引サービスを増やしたり、映画館にバーを併設したりなどしているみたいだ。
急にとは言わないけど、地道に、魅力のある映画館になって欲しいなあ。やっぱり、映画館というのは映画を愛する地元の人たちが支えている地域の文化であってほしいと思うから。
今回の地元大手の撤退で、市内の映画館は小さな企業体2社で競合するという特異な状況になってしまった。もし大型シネコン辺りが来たらひとたまりもなさそう。でも、小さいものどうしだからこそ両者ともより自由に展開出来て可能性がある気がする。今後がちょっと楽しみなのだ。