木曜のドラマ

田辺誠一は木曜はでずっぱりなんだな。「南君の恋人」に出ていた彼は、ちょっとふっくらしてオヤジっぽかった・・・。ショック。結婚して幸せ太りだろうか。しかし「人間の証明」での彼はそんなに変にも見えなかったから、役柄のせいかな。そうだといいんだけど。
人間の証明」については原作を読んだこともこれまでの映像作品を見たこともないのだが、ネットの情報で、最初に黒人青年が殺される(つまりそれ役の役者が必要)ということは知っていた。誰がその役をやるのか、ということが話題にもなっていたようなのだが、まさか池内博之だったとは。顔黒くしてアフロのかつらして。確かに彼の顔は濃い(クオーターだっけ?)けれど、ちょっと無理がないですか。このドラマでそこはつっこむところではないのかもしれないけど。


あと、日本のドラマや映画では毎度のことではあるが、やはり外国人のシーンに違和感がある。なんだろうね、あれは。日本のスタッフと役者たちとの意志の疎通がうまくいかないからなのか、日本の脚本や演出と向こうの芝居ではリズムが違っていて、それを無理に日本式にするから齟齬が生じるのか。
今年見た映画では、「この世の外へ クラブ進駐軍」での進駐軍の描写も、見ていてむずがゆくなるような許容範囲ギリギリの映像だった。
話は飛ぶが、以前BS2で見た「阿片戦争」(中国映画)でのイギリスやイギリス人の描写はとても本格的だった。イギリスとのつきあいの深い香港のスタッフもいたのだろうが、それにしても19世紀半ばのイギリス人の気質や風俗をアジア人があそこまで描けるということは驚くべきことだと思う。中国恐るべし、である。確かに中国には人員を安く使える利点があるし、香港返還記念の作品だから国の威信がかかっていて予算も多くかけられたということもあるかもしれないが、しかし単純に予算の問題だけではないと思うんだよな。