12日の木曜日

BS2で昨日からやっていたイギリス製作のドラマ。といっても、昨日は見てる途中で寝てしまったので前半は半分くらいしか見てないんだけど。
推理サスペンスとしてはおもしろくはない。というか、ドラマのほとんどを殺人事件以前の出来事の描写に割いていて、事件そのものについてはラストの息子の証言で描かれるのみ、という時点で、これはサスペンスではないだろう。ドラマの制作者自身、サスペンスの形を借りただけでそこを重視してはいないと思う。
ある一日を主要人物4人それぞれの視点から別々に描くという手法は、各人に殺人の動機と手段があったという描写にもなっているが、それ以上に、家族の事情に対してそれぞれの立場からの視点と思いがあったのだということを見せる手段になっている。
これは、家族が悲劇にどう向き合ってどう克服しようとしたかという家族の物語なのだ。それにスパイス程度にサスペンスが効いてると。そう考えると、話そのものは退屈だったが、そんなに悪くはない。ラスト直前に流され、そのままラストへとつながっていく息子のパートが切なかった。