一週間以上経っていまさら

なんとなく、二日前の書き込みの「ドキュメンタリー」というキーワードのリンクをたどっていったら、いくつかの「ヴァンダの部屋」のレビューに行き当たった。そういえば1,2ヶ月前の雑誌によくレビューが載ってたなあ、今の東京のドキュメンタリーのトレンドは「ヴァンダの部屋」なのね、なんてことを考えながら眺めていたのだが、そうやってレビューを書いている人には語るべき事があって語る言葉があることに感心し、翻って自分がいかに何も考えずに映画を観ていて批評力も文章力も語彙もないかということを実感してしまった。


ま、激しくいまさらではあるのだが。(笑)
私はこの映画を映画祭で2年半前に観ているのだけど、大まかな内容と映像の一部が記憶に残っている以外は、3時間というのが長くて眠気と闘いながら観ていたことくらいしか覚えていない。内容について深く考えた覚えもない。今更そんな思いにかられたのは、自分にとってはそれだけだった作品がいろいろと語られていることがショックだったのかもしれない。2年半前、映画祭でスケジュールに追われるように観ていた映画だったからそうだったのか、今観たら何か違う感想をもつんだろうか。


考えてみると、このページにも「イノセンス」「ドッグヴィル」というキーワードでたどってくる人が多い。公開中の映画の場合はそれだけ人の感想を求める人が多いってことだ。そうやってたどっていけるのがはてなのおもしろいところだが、書き手からすればその分簡単に「見られて」しまうのだということを改めて実感する。こんなうすーい内容でいいんだろうか、と今更ながらちょっと怖くなってしまったりして。(笑)とは言っても、自分の能力は如何ともしがたいし多分に自意識過剰なだけなので、だからどうしようという決意は特に何もないのだけど。


関係ないけど、今月のinvitationに「鉄西区」のレビューが載っていたみたいだったが(内容は読んでない)、9時間に及ぶあの映画を上映するという強者映画館が現れたのかー?! だったらすごいね。
そういえば今月地元のドキュメンタリー・サークルで上映会の予定があったはずだけど、すっかり忘れてしまってた。