ありがとう

makizo2009-02-08

実家から連絡があって、今日の昼、うちで飼っていたネコのチョビが亡くなったことを知った。
もうここしばらくずっと体が弱っていて、こないだ実家に帰った時は、足が曲がってうまく歩けなくなっていた。医者にも何度もかかっていて、もらった薬を注射器を使って飲ませるのだが、まずいのかそれをとても嫌がるのが、見ていてつらかった。
もう長くはないだろうということはわかっていたから、知らせを聞いても、とうとう来たかという思いだが、やはり、さびしくて悲しい。
私と兄が大学入学で同時期に家を出て、さびしがった中学生だった妹が、せがんで飼わせてもらった(近所から子猫を譲ってもらった)のがチョビだった。ネコだけど、名前は動物のお医者さんから。今年で16歳だから、結構長生きした方だろう。
人見知りが激しくて、知らない人が来ると家の隅っこに隠れてしまう。家の改築工事をしていたときは、音を怖がって一日中押入れに入って出てこなかったこともあった。
テレビが好きで、いつも茶の間のテーブルの端っこに座って、じーっとテレビを見つめていた。特に動物モノなどの動きのあるものがお気に入り。
さびしがり屋で、夕飯のときは、家族みんなが囲んでいる食卓のイスに一緒にちょこんと座っていた。
晩年になってやってきた新入りネコのチーズには、最後まで慣れず、顔を合わせる度に威嚇し続けていた。いい加減慣れろよ、と思ったものだが、今思えば、あれだけ弱っていても対抗し続けたのは天晴れだった。
私はあまり長くチョビと一緒にいることはなかったけど、考えてみたら、人生の半分近くは家にチョビがいた。当たり前のように家族の一員だった。
チョビ、今までありがとう。
まだ年若くて生意気盛りのチーズは、チョビの不在を気づいているだろうか。