高専ロボコン

今年は酷かった。
単独走行のみになり、相手校の邪魔をするなどの作戦を練るおもしろさがなくなったとか、ふるさとオブジェなんていう(各校違うことで不公平感もある)余計なオプションをつけたことで純粋に技術だけの勝負ではなくなったなど、今年のルールの改悪もあったけれど、一番の問題はNHKの放送そのもの。
スタジオにタレントを呼んで、試合よりもスタジオでのいらないトークばかり。しかも一番見たいのは技術なのに、それとは直接関係のないふるさとオブジェの制作背景までとりあげることで余計な時間をとって、出場校の半数以上の試合が全くはしょられてしまった。1回戦の数試合を流したと思ったら、いきなり準々決勝って、なんだそれ。*1
さらに、今回は詫間電波高専が圧倒的な強さだったということもあるが、受賞結果がラストのテロップのみだなんて。今年の詫間は優勝とロボコン大賞のW受賞という快挙だったのに、サラッと流されてしまった。
今時地味な高専ロボコンの放送を見ようという人は、バラエティ番組を見たいわけではないだろう。ロボットの技術や大会での操縦や作戦の妙が見たいのではないだろうか。数少ない理系が活躍する大会なんだから。
それがこれでは、番組に期待して見ていた視聴者だけでなく、参加した高専生達にも気の毒すぎる。
今までだって、特に最近は、全試合全放送というわけにはいかなかったけど、それにしても今年はひどすぎた。NHKのプロデューサーは一体何を考えているんだろう。
NHKは、各地方予選を放送したのと同じように、全国大会の純粋な中継番組を深夜にでも放送すべき。その上で、一般向けの編集番組があれだったということなら、納得できる。

*1:沖縄高専はひいきされて、1回戦のあといきなり3回戦を放送してもらっていたけど