ポタプロその後

一晩音を出していたら、大分聞こえ方がましになった。
最初はオーディオの方の音量を11とか12くらいにしないとまともな音量で聞こえなかった、その上さらに分厚いベールをかぶせたような音だったのが、普段使っている6か7くらいでも聞こえる音になった。未だに何かかぶせているような音ではあるのだが、これはもうこのヘッドフォンの特徴なのかもなあ。これがましになることを期待してしばらくエージング続けるつもりだけど。
肝心の音質だが、(エージング中に言えることではないかもしれないが、今日の時点で)正直言ってそんなによくはなかった。(笑)
低音部を強調するKOSSの音の性質をすでに知っているから驚きがないということもあるが、レビューで「感激した」みたいに書かれているのを読んで期待したほどには・・・・という感じ。
どこかのレビューにもあったんだが、解像度?というのかな、単音としての音の響きがよろしくない。確かに低音の聞こえはいいけど、その分音を無理矢理ひずませてつぶしている感じ。だから、ギターなどが重なる部分になるととたんに音が不鮮明になる。それに、音の位置関係がつぶれてべったりした感じに聞こえる。
これなら、今うちに置いてある(バンド部分が壊れていて、耳当てもかなりボロくなっている*1)ビクターのモニターヘッドフォンの方が音の鳴りはずっといいわ。値段はそんなに変わらないんだが。
これを家用に使ってるという人はもったいないというか、自分の耳を疑った方がいいと思う。
でも、もちろんいい点もあって、音のわりには軽くて快適!なのだ。(モニターヘッドフォンをかけて歩くなんてできるわけがないわけで*2) 耳かけじゃないから長時間かけていても耳が疲れないし、バンドにスポンジが付いていて頭にも直接当たらないので、頭部にかかる負担も少ない。開放型だからか、音量を上げたときの耳への負担も少なくて、あっさり聴ける。
それに、確かに粒の立った音ではないけど、これくらいなら外で歩きながら聴くにはそれほど気にはならない。今日つけて歩いたんだが、さすがにKSC75よりはずっと音がよくて、同じ音量にしても、以前は聞こえなかった音が聞こえたりしてちょっと感動してしまった。
ポタプロについて、音楽を「楽しく聴かせる」ヘッドフォンだ、みたいなレビューを読んだことがあるんだが、確かにそうかも。確かにこれには、なんというか、ずっと聴き続けられる快適さと楽しさがある気がする。

*1:家用のも買い直したい・・・

*2:そういうことしてる人もいるけど