ARABAKI ROCK FEST. 2005

後夜祭は9時からなんだから夕方でかければいいものの、生来の貧乏性なので、せっかく仙台に行くんだからと昼間に出かけてなんやかやと用事をしてしまう。美容院に行き*1タワレコで試聴しまくってbounceintoxicateをもらい*2新星堂も覗いて、さらに、リニューアルしたというデパ地下を見て回って途中でパン屋でバゲットを買い*3、、、と、結局市内を数時間歩き回ってしまった。本祭で座りながら見てた客の方が運動量少ないかも。何やってんだか>自分
さらに、最寄り駅から会場に歩いていく途中で道に迷ってしまった*4。途中で気づいて引き返すも、30分以上のロス。その間ひたすら歩いていた私。
こりゃ、ライブ1番手のPolarisは始まっちゃってるかも、と半ば諦めていたんだが、会場に着いたら最初のDJの曽我部恵一が回してる最中だった。10分位してPolaris開始。どうやら30分近く押していたらしい。
Polarisは、ドラムの坂田学が抜けたあとになんとあらきゆうこが入っていた。これで固定なのかな。この人もいろんなバンドに関係してるねえ(前夜祭に出てたsmorgasにも以前彼女がいたし)。そして、坂田さんはこのあとの高野寛のバンドで出ていた。(笑)
Polarisのライブは初めて見たんだが、私がいた位置(片方のスピーカーのそば)が悪かったせいか、音割れがひどかった。それが気になったせいで、最後までなんだか乗り切れず。悪くはないんだけど。まあ、久しぶりに大谷君を見られて歌が聴けてうれしかったさ。
その後、また曽我部のDJ。結構面白そうだったけど、ビールを買いに外に行ってたのであまり聴けず。
で、bonobos。全然聴いたことがなくて、ダブバンドというからもっとディープな音を想像していたのだけど、実際にはかなりポップな音楽だった。いやー、こんなにライブが楽しいとは。素晴らしい! 今回初めて聴いたアーティストの中では一番かもしれない。ビールを飲みながら気持ちよく踊らせてもらいました。
次に高野寛 with 原田郁子。実際には、高野寛原田郁子のソロ半々で対等(原田の方が若干多め?)という感じ。ベースにtatsu、ドラムに坂田学。全員B型だそうで、高野さんが「ある意味ビーズ」なんて言って客を笑わせていた。郁子ちゃんもよかったけど、高野さんがほんとよかった。朗々と歌う爽やかな歌声に聴き入ってしまう。この人は歳取らないねえ。ラストのダブっぽい曲(坂田さんが延々エフェクターをいじってた)が素晴らしかった。
次は谷中敦のDJ。ロックンロールやスカ(もちろんスカパラの曲も)を多くかけてたかな。楽しかったけど、半分くらいは休んでたので。実は一つ前の高野寛辺りから、腰がやばくなってきていたのだ。ライブ中も、柵にぶら下がって腰を伸ばしたり押さえたりして耐えていたものの、もう限界。会場の後ろの方(疲れ切った客たちがたくさんゴロ寝していた)に移動して、座ったり寝転がったりしながら必死で腰をマッサージ。ライブハウスの床に寝転がって腰を揉んでいる図というのは端から見ればかなりアレな姿だろうが、そんなの気にしてられない。そして回復すると、また前の方に戻っていくというのを繰り返していた。大体、1ライブ+0.5DJに1マッサージって感じ。
以前はこんなふうになることはなかったのに。4年前のARABAKI(本祭にも後夜祭にも参加)でも眠くなったりはしたけど、腰が痛かった覚えはない。やはり歳なのかな・・・。ほとんどの人は本祭にも行っているのだろうに、会場の前の方で休みなく踊っている人たちにはホント感心してしまう。みんな若いんだろうなあ。私も(全然その意識はないのに)おばさんか。
谷中さんからうまくつなげる感じでマイスティースへ。ここまで、ダブっぽいのからスカへ、と、ライブとDJの流れはかなりいい感じ。
マイスティースも楽しかった。ちょうど自分の周りにいたのがスカ好きの人たちだったらしく、派手なアクションで踊っていたので、こちらもつられて激しくダンスダンス。私のとなりにいた外国人もノリノリで見ていたのがほほえましかった。
その後とポリの後のDJはPEALOUTの高橋浩司。かなーり大ネタで、しかもかけてるだけじゃーん!って感じではあったが、楽しそうだったのでまあいいか。
その高橋さんから紹介されて登場したポリシックス。久しく聴いてなかったけど、今ポリってこんなんなってるのね。笑いを越えたかっこよさというか。(笑) あれでスタイルがきっちり決まってるってのがめちゃめちゃかっこええ。何言ってるのかは全くわかんなかったけど。
高橋さんのDJのあとは、SPARKS GO GO。初めてまともに聴いたけど、かなりオーソドックスなロックなんだな。演奏はなかなかかっこよかった、と思う。けど、この時間帯に眠さがピークに達していて、柵に寄りかかって立ったまま半分くらい寝ていたので、実はよくわからない。(^^; ライブだけでも全部見るゾ、と決めていたんだが、眠さには勝てなかった。
そしてポリシックス、ハヤシのDJ。彼はDJするときはいつもこんな感じでやってるんだろうか。おもしろかったけど、客(たぶんファン)が先回りして盛り上がっているので少しついていけなさも。まあ、ネタとしてはなかなかいけてる。
そして、今年夏に解散が決まっているPEALOUT。仙台ではこれが最後のライブになる。これがすごかった。演奏力もテンションもただごとじゃない高さ。最初は後ろの方で見ていた私も、たまらなくなって前の方にいって、ジャンプしながら踊っていた。自分でもびっくりよ。仙台でのラストだからといってライブに悲壮感は感じなかったが、最後ということが、ファン、ひいてはバンドを必死にさせていたということはあるかもしれない。興奮して腰ふりながら踊ってる近藤さんは最高にかっこよかった。これで解散なんて惜しすぎる。そして、今ごろそんなことに気づいた自分に後悔。
このあとは、地元のロックDJ阿部孝行のDJ。今回の中で一番オーソドックスなDJという感じ。影に徹している姿勢にも選曲にも好印象。この後出てきたG.I.P.の菅さんによれば、前夜祭のときからDJをしてくれていたそうで。こういう人の協力があったからこそARABAKIは成り立っているんだな。感謝。
彼のDJのあと、G.I.P.の菅さん(当初からのARABAKIの計画者)が出てきて挨拶。この時間まで残ってくれた人への感謝の言葉、それに、来年もまた春にARABAKIを開催する予定だということを話していた。やっと毎年開催になるのか。場所もたぶん同じということで、これからがこのフェスが定着するか否かの正念場だろう。とにかく、企画としてちゃんと育っているようなのが嬉しい。
お金がかかってないとも言われるけれど、ステージが小さく、アーティストとの距離が近いのは地方フェスの魅力だろう。それに東京のフェスとは違って、ここはのんびりしている。主催者にはそういう今あるよさを活かしつつ、よりよいフェスを作り上げていってもらいたいものだ。まだまだ、毎回やるたびに問題点の見えてくるフェスでもあるのだから。
最後のライブはTHE NEATBEATSPEALOUTの後に人が一気に抜けたようで、いきなり会場に余裕がでてきていたが、これくらいで丁度よかったかもしれない。彼らのライブもかっこよすぎ。そして、前の方は一大ツイスト大会になっていた。みんなノリノリで踊りまくり。私もその中に入ってツイスト(っぽいこと)をやっていたが、踊り方はかなりてきとうだ。だれか私にツイストとスカダンスの踊り方を教えてくれー。
最後だということで、アンコールにも答えてくれた彼らに感謝。その後、まだ帰りがたい気分を引きずっていた人たち(私を含む)は阿部さんのDJを楽しんでいたが、それも数曲で終わり、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしたのだった。
外はすっかり陽も上がって明るくなっていた。5時半ぐらいだったかな。そこから、バス、電車、バスと乗り継いで、無事帰宅。(↑そして上の書き込みへ)
疲れたなあ。でも本当に楽しかった。そして、明日以降の筋肉痛が怖い。            


あとでネットの掲示板などで感想を読んでみたら、本祭もかなりよかったらしい。特に、キヨシローのライブでは、2曲でハイロウズヒロトとデュエット、さらに、アンコールでは、スカパラ奥田民生高野寛宮藤官九郎まで登場したそうな。うわー、見たかった!!
また、小学生バンドの多賀城東小学校 BRIGHT KIDSのライブが素晴らしかったらしい。小学生とは思えない上手さだったとか。これも見てみたかったなあ。

*1:仙台に行きつけの美容院があるので。地元でもいいんだろうけど、変えて失敗するのもいやだから、今でも仙台に行くときに髪を切っている

*2:荷物になるのに・・・

*3:同上

*4:だって暗くて本当にさみしい道で、案内板もないんだよ。まさかあんなに何もないとは思わなかった